| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W09 -- 3月18日 18:00-20:00 J会場

これからの生態学教育 ~生態学的リテラシーの育成~

企画者: 明星亜理沙(国府台女子学院), 関口伸一(海城中学高等学校)

近年、一般市民の間でも生態系や生物多様性の保全に対する関心が高まってきている。しかし、野生生物の餌付けや地域固有の遺伝的多様性を考慮しない生物の放流など、生態学的知見の欠如による活動が生態系を破壊してしまう事例も見られ、生態学教育が浸透しているとは言い難い状況である。

新学習指導要領において、多くの高校生が履修する『生物基礎』に生態学分野が取り込まれたことは、生態学教育の快挙である。『生物基礎』は日常生活を送る上で必要な生態学的知見(=生態学的リテラシー)を育成する場として期待されている。しかし高校教師からは「生態学分野は内容が羅列的で重点がわかりにくい」「基礎生態学と、保全生態学の事例のつながりがわかりにくい」といった声も挙がっている。

本大会では、新学習指導要領が施行されてからの3年間をふりかえり、高校教師と大学教員の双方の立場から話題提供をし、「すべての人に必要な生態学的リテラシー」という視点から、学習内容の絞り込みおよびこれからの生態学教育について検討したい。

なお、学習指導要領『生物基礎』『生物』において、生態学分野は以下のように区分けされている。『生物』は『生物基礎』を履修した後、より専門的に学ぶための選択科目である。

『生物基礎』……植生、遷移、バイオーム、生態系、物質循環、生態系の保全

『生物』…………個体群、群集、物質生産、生物多様性

キーワード:生態学教育、生態学的リテラシー、学習指導要領、『生物基礎』

[W09-1] 主旨説明:生態学的リテラシーとは何か?生態学教育のこれまでとこれから  明星亜理沙(国府台女子学院高等部)

[W09-2] 高校現場における生物基礎の実態と課題(仮)  奥津憲人(文化学園大学杉並中学・高等学校)

[W09-3] 大学における生態学教育とこれからの生態学教育に望むこと(仮)  演者未定(研究者)

[W09-4] 大学における生態学教育とこれからの生態学教育に望むこと(仮)  村上正志(千葉大学)


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