| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W12 -- 3月19日 18:00-20:00 B会場

植物と植食性昆虫の相互作用が生み出す進化・生態現象を俯瞰する

企画者: 坂田ゆず(京大・生態研), 佐藤安弘(京大・生態研)

植物と植食性昆虫は、食物連鎖の主要な要素であり、4億年にも及ぶ長い相互作用の歴史を持つ。植物は、多様な防御形質を進化させて食害を防ぎ、昆虫はそれらを回避する能力を発達させ、お互いに淘汰圧をかけることで多様化してきた。植物と植食性昆虫の相互作用に関する研究は、個々の時間スケールでおこる現象に着目することで知見を蓄積させてきた一方で、各現象間のつながりはあまり注目されてこなかった。しかし、近年、複数の現象を扱う概念的な枠組みが整いつつあり、これまであまり接点がなかった生態現象をつなぐメカニズムが明らかにされつつある。本集会では、様々なアプローチから取り組んでいる若手講演者の発表を通して、異なる時空間スケールで行われてきた研究間の接点を探りたい。

コメンテーター:徳田誠(佐賀大・農)

[W12-1] 侵入プロセスにおける外来植物と外来昆虫の相互作用が生み出す進化動態  坂田ゆず(京大・生態研)

[W12-2] コケ食昆虫から探る植食性の起源と種分化機構  今田弓女(京大・人環)

[W12-3] 被食防御の連合効果がもたらす多型の維持:ハクサンハタザオの細毛を例に  佐藤安弘(京大・生態研)

[W12-4] 花外蜜腺植物における直接防御と間接防御を用いた被食防御戦略  山尾僚(九大・理)

[W12-5] 植食性昆虫による寄主植物操作-ゴール形成の適応的意義とメカニズムの解明に関する研究-  神代瞬(佐賀大・農)


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