| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W24 -- 3月21日 17:30-19:30 F会場

都市の生物多様性:生態学者が貢献できることは何か

企画者: 保坂哲朗(首都大・都市環境), 沼田真也(首都大・都市環境), 丑丸敦史(神戸大), 曽我昌史(北大・農)

世界中で都市の巨大化および都市への人口の集中が加速する現在、都市生態学は生態学における重要なテーマの一つとなっている。特に、都市化による生物多様性へのインパクトは極めて大きいため、都市域における生物多様性の保全や管理については国際的にも活発に議論が行われている。しかしながら、都市域は本来人間の生活や経済活動が円滑に行われることを目的に設計・管理されているため、生物多様性の保全を地域計画の優先課題に設定することは難しい。また、トップダウンで生物多様性の保全計画が策定された場合でも、立場や考え方(生物に対する好き嫌いも含めて)が異なる様々なステイクホルダーの意見は衝突するだろう。このように、多様なステイクホルダーが関わる都市 の生物多様性の問題に関しては生態学者のみならず、社会科学や都市計画、政策などの研究者も巻き込み、生物多様性に関してどのような問題が都市で起きているのか、その問題に対する生態学的な解決策はどのようなものがあるか、解決策は行政や地域社会にとって受け入れ可能なものか、またどうしたら受け入れられるのか、などの点に関して総合的に検討する必要がある。本集会ではこれらの視点に立って、若手の生態学者および都市計画研究者が研究紹介・議論を行う予定である。異なるバックグランドを持つ方々に参加していただき、議論に加わっていただくことを期待する

コメンテーター:沼田真也(首都大・都市環境)、丑丸敦史(神戸大・発達科学)

[W24-1] 阪神地区における都市水田の生物多様性ー都市化の影響とその保全ー  *藤本泰樹, 内田圭, 丑丸敦史(神戸大)

[W24-2] 生物多様性・生態系サービスと両立した都市計画: Land sharing/ sparingのアプローチ  *曽我昌史(北大・農)

[W24-3] 都市における生物多様性保全と害虫・害獣問題  *保坂哲朗, 沼田真也(首都大・都市環境)

[W24-4] 市民参加まちづくりの現場における都市の「緑」へのアプローチ  *川原晋(首都大・都市環境)


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