| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
自由集会 W25 -- 3月21日 17:30-19:30 G会場
河川の氾濫原は、農地等の開発による面積の減少や、河川改修等による河川との連結性の喪失により、危機に瀕した生態系となっている。氾濫原に依存する生物には絶滅危惧種も多く、その保全・再生は生物多様性保全上の重要な課題となっている。一方、河川内においても、流況の改変、河床低下等により、河道内氾濫原の多くが劣化してきている。そのような中で、近年、河川における整備手法の一つとして、「高水敷の切り下げ」が多くの河川で着手されている。河道周辺の「陸地」の地盤を土木的に切り下げるこの整備には、治水上の効果と氾濫原環境の再生の両面が期待できる。本自由集会では、河道内氾濫原に焦点を当て、1)劣化の現状、2)劣化の要因、について話題提供を行うとともに、高水敷の切り下げによる氾濫原環境の3)再生の可能性と課題などについて議論する。
司会 徳島大学 河口洋一
講演(タイトルは仮題)
主旨説明 萱場祐一(土木研)
「氾濫原の生物と危機」西廣淳(東邦大)
「日本における流況改変の実態」三宅洋(愛媛大)
「日本における河床低下の実態」根岸淳二郎(北大)
「高水敷の切り下げと河道内氾濫原の再生~その効果と課題」永山滋也(土木研)