| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-386 (Poster presentation)
熱帯の植生はENSO(エルニーニョ・南方振動)などの全球規模での気象・気候変動の影響を受けるだけではなく、人間活動(例えば、開発に伴う土地利用変化)の影響も大きい。東南アジア地域に多く分布している泥炭湿地林の土壌には多量の炭素が蓄積されているが、湿地林の開発に伴う地下水位の低下と乾燥化の影響によって炭素の放出源となるおそれが指摘されている。そこで本研究では、東南アジア地域の複数の生態系おいて過去に観測された土壌圏炭素年間放出量に関する報告データと衛星観測データに基づいて公開されている2000年と2010年の土地被覆分類図から、泥炭湿地林の土地利用変化に起因して土壌圏炭素放出量が変化した地域の広域的なマッピングを行った。