「生物多様性の減少」や「地球温暖化の進行」、「巨大地震の発生」といった科学情報に対する信頼度が、一般の人々の適応策に対する選好性に影響を与え得ることが、我々の研究で明らかになってきた（Imamura et al. 未発表）。気候変動リスク情報創生プログラムでは、生態系・生物多様性に対する気候変動影響及びその不確実性評価を進めてきたが、気候シナリオ・社会シナリオ・モデリング手法などに依存して将来予測は大きな不確実性を伴っている。本発表では、将来の台風による風倒予測などを事例として、森林生態系への影響評価とその不確実性、あり得る適応策をどのように社会に提示して行くべきか議論したい。