| 要旨トップ | ESJ63 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
企画集会 T08 -- 3月21日 10:00-12:00 RoomJ
IPCC第5次報告書によると、過去100年間の気候システムの温暖化に疑う余地はないとされている。また、各地で温暖化に起因すると考えられる生態系の変化も観測されつつある。今後、地球温暖化の進行に伴い、生態系に深刻かつ広範囲にわたる影響が生じる可能性があり、適応策および緩和策の検討が喫緊の課題となっている。
気候および生態系の長期観測と、広域(全球)を対象とする影響評価モデルは、温暖化により顕著な影響が生じる場所の特定や、生態系から気候システムへのフィードバックの定量化を行ううえで重要な役割を果たしている。しかし、モデルによる推定結果には大きな不確実性が残されており、高精度の観測データの収集とモデル改良の両面から信頼性を高めることが重要な課題となっている。
本企画集会では、東アジアを含む全球スケールを対象として実施されている温暖化影響研究のなかでも、生態系への影響の観測および将来予測にフォーカスを絞り、講演者から紹介していただく。その上で、今後の研究課題、さらに生態系を活用した緩和策や適応策に向けた課題を議論したい。
[T08-1] 統合的観測解析システムの構築による全球・アジア太平洋の炭素循環の変化の早期検出
[T08-2] ブルーカーボン(沿岸生態系)による緩和策と適応策
[T08-3] 広域生態系モデルを用いた影響評価
[T08-4] 長期気候変動予測:生態系・炭素循環への温暖化影響とそのフィードバックの重要性