| 要旨トップ | ESJ63 企画集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


企画集会 T24 -- 3月24日 9:30-11:30 RoomJ

生物が形作る生態系:ミクロ(単細胞生物)レベルでの不均一性が解く生態系物質循環過程

企画者: 横川太一(海洋研究開発機構), 松井一彰(近畿大・理工)

生物を観察対象とした多くの生態学研究では,環境の不均一性を測定することのできない不確定要因として扱う傾向にあった,しかし,近年の,対象生物以外に「環境を計る」という新たなアプローチから,「環境の物理化学的構造や資源となりうる物質の不均一性」が生態系の基礎生産者や細菌生産者など低次栄養段階の生物組成を決定する要因となることがわかってきた.さらに,その効果は生態系全体に波及することも明らかになってきている.この企画集会では,環境の物理化学的構造や資源となり得る物質の変動と,それらに関わる低次栄養段階生物との相互作用,あるいはこれら非生物要因によって決定される生態系物質循環過程について議論する.

[T24-1] 土壌システムの空間的不均一性と物質の循環:有機物動態を団粒構造から捉え直す  和穎朗太(農環研)

[T24-2] 水圏環境における有機物—微生物連鎖系の相互作用プロセス  高巣裕之(東大・大気海洋研)

[T24-3] 海底堆積物の環境パラメータと底生生物との関連  野牧秀隆(海洋研究開発機構)

[T24-4] 海洋水塊構造と有機物量によって決定される微生物を介した物質循環過程  横川太一(海洋研究開発機構)


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