| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨 ESJ64 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-J-305 (Poster presentation)
これまでの海や河川の生態調査は、水中を泳ぐ魚類の観察や捕獲などを行うため、多くの労力と多額の費用が必要であった。しかしながら、近年、環境DNAを調べることで、専門的な知識や経験、多額の費用がなくても、生息する魚類やその他生物を容易に推定できるようになってきた。そこで本研究では、さまざまな生物群(海草や外来生物など)を検出できるプライマーを設計すると同時に、過去に報告された生物群特異的プライマーについて、次世代シーケンサーMiSeqを用いてプライマーの特異性を確認した。その結果、いくつかのプライマーセットでは目的の生物群を検出することができなかったが、海草や棘皮動物、フジツボ類などを検出するプライマーについては、特異性を確認することができた。今後は、検出できる分類群をさらに増やすと共に生物種特異的なプライマーを設計したいと考えている。