| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
シンポジウム ME03-4 (Presentation in Symposium)
講演者はこれまで、生物の進化・生態を明らかにするためのバイオインフォマティクス研究に取り組んできた。代謝ネットワークの進化において微生物群集における遺伝子水平伝播が大きな役割を果たしたことの示唆(PLOS Genet. 2009)、魚類ミトコンドリアゲノムデータベースMitoFishの開発(Mol. Biol. Evol. 2013)、担子菌酵母ハイブリッドゲノムにおける大域的な遺伝子進化速度減少の発見(Genome Res. 2016)、雨水中の微生物叢の季節間比較解析と大気シミュレーションによる微生物の長距離移動の解明(Front. Microbiol. 2017)、微生物群集シーケンスデータのメタ解析によるジェネラリスト・スペシャリスト微生物の進化パターンの解明(Nat. Commun. 2017)、大規模比較ゲノムによる海洋性フラボバクテリアのソーラーパネル・パラソル戦略の解明(ISME J. 2018)、魚類環境DNA解析パイプラインMiFish Pipelineの開発(Mol. Biol. Evol. 2018)、そしてメタエピゲノム解析による環境微生物エピゲノムの解明(Nat. Commun. 2019)などである。本講演では、特に環境DNA研究の現状と将来に焦点を当て、バイオインフォマティクス研究の 立場からの展望を述べたい。