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ESJ56 企画集会 T14
3月19日17:30-19:30 C会場

ニセアカシアの生態学

企画者: 崎尾均(新潟大・農)


ニセアカシア(Robinia pseudoacacia L.)、別名ハリエンジュは、北アメリカ原産のマメ科の落葉高木で街路樹、砂防樹種や海岸防災林として日本中で広く植栽された。当初は山地緑化など森林の修復に大きな役割を果たしたが、その後、ニセアカシアは分布を拡大し続け、河畔林の群落構造に大きな影響を与えただけでなく、景観や生物多様性にも大きな変化を引き起こしている。河川周辺では除去のための公共事業やボランティアによる刈り取りも行われ、特定外来種としての検討が行なわれている。その一方、日本に導入されてから100年以上経ったニセアカシアは養蜂業の主要な蜜源だけでなく木材資源としても利用されているため、日本の生態系の中に受け入れてほしいという声もあがっている。このように最近話題の豊富なニセアカシアに関して除去方法に関する研究は数多くあるものの、その生態に関してはそれほど知られていない。本企画集会ではニセアカシアの歴史的役割や生態系に与える影響を振り返るとともに、種子の動態や種子による分布拡大のメカニズム、光合成特性に関する最近の研究を紹介する。

[T14-1] ニセアカシアの生態を探る 崎尾均(新潟大・農)

[T14-2] ニセアカシアの光と陰−小坂鉱山煙害地緑化に果たした役割と海岸マツ林への侵入 *蒔田明史(秋田県立大・生資),田村浩喜(秋田県森技セ)

[T14-3] 赤川河川敷におけるニセアカシアの分布拡大に関わる種子の役割 *小山浩正・高橋 文(山形大・農)

[T14-4] ニセアカシアは河川敷では実生で増えているのか 福田真由子(日本自然保護協会)

[T14-5] 異なる光環境下におけるニセアカシアの光合成と窒素利用特性 の季節変化 *森本淳子,兼俊壮明,小池孝良(北大院農)

[T14-6] ニセアカシア人工林における植物種の多様性 *眞坂一彦,山田健四(北海道立林業試験場)


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