ESJ58 企画集会 T04
3月8日 14:15-16:15 E 会場
企画者: 岸本康誉(兵庫県大学), 坂田宏志(兵庫県大学)
近年、生態学には実務的な応用科学としての成果を求められるようになってきた。保全や被害対策の実施において、政策や手法、予算の意思決定に寄与する具体的・現実的な成果が必要とされてきたと言うことである。
意思決定に寄与するためには、責任の所在を明確にし、研究結果の成果や限界を正確に評価しなくてはならない。また、研究成果をステ-クホルダ-に、意思決定の課題が明確になるように、わかりやすく示すことも必要である。さらに、研究成果を提供する者の信頼性も、重要なポイントになる。そのためには、長期的かつ大規模なデ-タ収集を体系的に行う必要がある場合もあれば、迅速に最低限の材料を挙げることを求められる場合もある。
この企画集会では、生態学に対する社会的な期待に応えるために、どのようなデ-タをいかに収集していくか、どのような解析手法が適切なのか、基本的な考え方についての議論と実例を交えて検討していきたい。
趣旨説明
コメンテ-タ-:五箇公一(国立環境研究所)
[T04-1] 獣害対策を仮説・妄信から脱却させ,科学的根拠に基づいた意志決定に導くための解析例 *本田剛(山梨県総合農業技術センタ-)
[T04-2] 外来生物防除のための時空間的な意思決定支援ツ-ル-アカギとマング-スを例に- *深澤圭太(自然環境研究センタ-), 阿部愼太郎(環境省那覇自然環境事務所), 小池文人(横浜国立大学), 田中信行(森林総合研究所), 大津佳代(日本森林技術協会)
[T04-3] シカ・イノシシ保護管理のための意思決定支援システムの構築 *岸本康誉, 坂田宏志(兵庫県大学)
[T04-4] 水産資源管理におけるデ-タ収集の重要性とモデル解析の役割-マグロ管理の意思決定を例に- *黒田啓行, 高橋紀夫, 境磨・藤岡紘, 伊藤智幸(水産総合研究センタ- 遠洋水産研究所)