ESJ58 企画集会 T13-1
安渓遊地(山口県大・国際)
日本生態学会の自然保護専門委員会ではさまざまな自然保護案件に対して意見書を出す取り組みをしてきた。その中でも重要なものは総会での決議による要望書の形をとるが、これまでの案件から、海や島の生物多様性の保全に直結するものを以下に抜き出してみた。これらの要望についての効き目(=社会的影響)を検証し、諫早の開門調査や、北方領土での環境破壊の進行など、あらたな事態を迎えて、他の学会や自然保護団体とも連携しながら、どのように取り組んでいけばよいかを、ともに考えるための問題提起をしたい。
コメンテ-タ-として、鳥学会の鳥類保護委員長(早矢仕有子氏・札幌大)に、鳥学会の学会決議内容とその後の活動についての説明をしていただく予定である。
1999 沖縄島在沖米海兵隊北部訓練場内ヘリパッド建設予定地の見直しに関する要望書
2000 ジュゴンが生息する沖縄島東海岸の亜熱帯サンゴ礁域の保護を求める要望書
2000 上関原子力発電所建設予定地の自然の保全に関する要望書
2001 上関原子力発電所に係る環境影響評価についての要望書
2001 有明海の環境改善に関する要望書
2003 西表島浦内地区におけるリゾ-ト施設建設の中断と環境影響評価の実施を求める要望書
2003 尖閣諸島魚釣島の野生化ヤギの排除を求める要望書
2010上関原子力発電所建設工事の中断と生物多様性保全のための新たな調査を求める要望書
生態学会自然保護委員会のHP http://www.esj.ne.jp/esj/J_NatCon.html