日本生態学会 関東地区会

公開シンポジウム: 多型現象:その時空間的変化と存在意義

概要

日時  2011年1月8日(土)13:00-17:00

会場  秋葉原ダイビル12階

企画者  高橋佑磨(筑波大学・鶴井香織(弘前大学)

生物の同一集団内にみられる多型現象についてはこれまで多くの研究がなされてきました。しかし、その維持機構の解明や群集生態学的観点からの検討は進んでいないのが現状です。このシンポジウムでは、多型頻度の時空間的変化の成因に着目するとともに、多型の存在が他の階層の生態的現象に与える効果について、ユニークな研究を展開している若手研究者の皆さんに話題提供していただきます。

プログラム

鶴井香織(弘前大学)
トレードオフが多型を共存させる?-ハラヒシバッタの色斑における隠蔽と体温調節-
高橋佑磨(筑波大学)
頻度依存選択の検証:アオモンイトトンボにおける雄の干渉と雌の多型
角谷拓(国立環境研究所)
ニホンカワトンボ個体群における翅色多型比の時空間動態とその要因
高倉耕一(大阪市立環境科学研究所)
忘れ去られた「多型」の存在-在来雑草イヌノフグリと外来種-
酒井陽一郎(京都大学生態学研究センター)
タモロコ属魚類の摂食多型はプランクトン群集の栄養構造を変える!