日本生態学会 関東地区会

公開シンポジウム: 生態学者の多様なキャリアパス:NGOで活躍する生態学者たち

概要

日時  2012年1月14日(土)13:00~16:30

会場  秋葉原ダイビル12階

企画者  大澤剛士((独)農業環境技術研究所)

近年、大学院修了者のキャリアパスの多様化が随所で言われるようになり、大学をはじめとする研究機関以外の多様な方面において、専門知識をもった人材が活躍することが期待されています。生態学を専攻する若手諸氏にとっても、キャリアパスの多様化は非常に興味があり、身近な議題であると思います。 ただし、既に広く知られているように、昨今、研究機関への就職は非常に門戸が狭く、いわゆる『ポスドク問題』が生態学分野においても顕在化しております。ポスドク問題には様々な要因がありますが、生態学分野における問題の一端として、生態学の専門性を活かすことができる職種があまり知られていないということがあると考えられます。自身が身に付けた専門知識を活かした職に就きたいというのは、生態学を専攻している人間の偽りない願いです。 そこで、生態学および関連分野において博士の学位を取得し、現在環境NGOにおいて自身の専門知識を活かした業務に取り組んでおられる方に、ご自身の仕事内容、ご自身のキャリアに対する考えをお話いただこうと考え、本シンポジウムを企画いたしました。環境NGOの国際的な重要性は年々高まっており、特に生物多様性の分野においては不可欠な存在となっております。また日本の首都であり、関東地区の中心地である東京は、多くの国際NGOが日本拠点を置いております。関東地区会は、NGOという将来への選択肢を考える上で、地理的に恵まれていると言えます。 本シンポジウムが、これまで距離の遠かった環境NGOを身近に感じ、また、自身のキャリアを考えていく上で新しい視点を探る機会になれば幸甚です。

プログラム

13:00-13:15 大澤剛士(農業環境技術研究所):趣旨説明
13:20-14:00 浦口あや(Conservation International)
至るべくして至った国際NGOでの仕事
14:05-14:45 佐藤真弓(BirdLifeInternational)
国際環境保全団体で働く:求められる専門知識とスキルそして能力
15:00-15:40 安部真理子(日本自然保護協会NACS-J)
生物学者のスキルをNGOで活かそう!
15:40-16:00 可知直毅(首都大学東京)・飯島勇人(山梨県森林総合研究所・日本生態学会若手の会副会長)
コメント
16:00-16:30 総合討論