日本生態学会 関東地区会

公開シンポジウム: 環境適応と個体群動態: 理論と自然現象を結ぶ

概要

日時  2012年24年3月10日(土)14:30~17:00

会場  東京大学弥生キャンパス中島ホール(フードサイエンス棟2F)

企画者  吉田丈人(東大広域シ)/山中(独)農環研)

これまで生態学におけるモデル研究では、生物の生活史形質は短期的には固定しており、決まったパラメタのセットでシミュレーションしても、実際の現象を十分に表現できると考えられてきた。ところが実際の野生生物は、環境変動に迅速に適応して、その生活史を柔軟に変化させうることが、近年わかってきた。生活史戦略が変化すると、適応度は高まり、その死亡/生存にかかわるプロセスも大きく変化する。つまり、これまでのモデル研究では予測できなかった個体群の挙動を示すことが、十分想像される。

当シンポジウムは、2012年日本生態学会全国大会における企画集会「Adaptation and population dynamics: connecting theory and data(企画:吉田・山中)」のサテライトシンポジウムと位置付けて、こうした環境適応を加味した個体群動態について、理論と実際の現象を結ぶ研究で著名な2名の外国人を講師とし、初学者にも理解できるように研究の背景から詳しく解説してもらう予定である。また、講演は、さらに吉田・山中が途中解説を交えながら進め、理解促進に努める予定である。

プログラム

イントロ1: 吉田丈人(東大広域システム)「急速な進化」
William Nelson (Queen's University, Canada)
「急速な進化の仮想実験としての個体群モデル(Population models as a virtual experiment for rapid evolution)」
イントロ2: 山中武彦「行列モデル、齢構成モデル」
Eelke Jongejans (Radboud University, Nijmegen, NL.)
「植物個体群は気候変動の影響を緩衝できずにまともに受ける( Plant population tracks rather than buffers climate fluctuations)」
総合討論