日本生態学会 関東地区会

公開シンポジウム: 群集生態学の多様なコンセプトの統合に向けた新展開
Toward an integration of diverse concepts in community ecology

概要

日時  2019年10月5日(土)14:00~17:00

会場  東京大学駒場 キャンパス1 18号館ホールンス棟

企画者  篠原直登、山道真人

群集生態学はこれまで、多種が共存することで複雑な群集が形成されるメカニズムについて、様々な理論を発展させてきた。近年になって大量の実証データが蓄積し、個々の理論が成熟してくるにつれて、これまで個別に発展してきたコンセプトの統合の重要性が認知されるようになってきた。多様なコンセプトを統合することによって、新たな視点を創出し、従来のアプローチの限界を克服することが可能になるかもしれない。しかし同時に、異なるコンセプトの統合には幅広い分野の知識や理解が不可欠であり、多くの困難が潜んでいると考えられる。本シンポジウムでは、これまで群集生態学におけるコンセプトを統合することで新たな視点を提示してきた研究者を招き、異なるコンセプトの統合の重要性や可能性とともに、今後いかに新たな展開を生み出すことができるかを議論する。

また、異なるコンセプトの発表・交流の場として、生態学・進化生態学に携わる大学院生を中心とした若手研究者によるライトニングトーク・セッションを設ける。本シンポジウムが新たな統合に向けたアイデアの萌芽につながれば幸いである。

プログラム

14:00-14:10 篠原直登(東京大学):趣旨説明
14:10-14:50 Jonathan M. Levine(米国・プリンストン大学)
Understanding species’ responses to climate change: the importance of population and community ecology
15:00-15:40 Laura Melissa Guzman(カナダ・サイモンフレーザー大学)
Trophic metacommunity ecology: lessons from a bromeliad system
15:50-16:20 高橋佑磨(千葉大学)
More is different: ecological consequences of the evolution of polymorphism
16:20-16:50 学生ライトニングトーク
16:50-17:00 瀧本岳准教授(東京大学)によるコメント

ライトニングトーク

本シンポジウム自体は群集生態学をテーマとしていますが、ライトニングトークセッションでは、生態学・進化生態学の範疇であればあらゆるトピックを募集します。限られた持ち時間で、自身の研究結果やアイデアを紹介していただければと思います。英語での発表となりますが、講演時間は人数に応じて2~5分を想定していますので、お気軽にご参加いただければと思います。

ご参加いただける方は、篠原(naotos.biod[at]gmail.com)まで9月30日(月)までにご連絡ください。名前、所属、学年(学生であれば)、講演テーマのキーワード(3つほど)をお知らせいただけると幸いです。