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シンポジウム S01

ゲノム進化学と生態学

企画者: 舘田 英典(九大・院理)

生物の環境適応機構を明らかにすることは、生態学のみならず生物学全体の重要な研究課題である。このためにはそれぞれの生物の表現型や遺伝子とその生物が生息する環境との関係を統合的に理解することが求められる。現在、原核生物で数百種、真核生物でも20種以上の生物でゲノムの塩基配列が決定されており、生物が環境に適応する際に使われている道具(遺伝子)の全レパートリーが明らかとなりつつある。このような情報を基礎にして、生態学と、種内・種間の遺伝的変異から生物の適応進化機構の解明を目指してきた集団遺伝学・分子進化学が協同することにより、生物適応の全体像にせまることが可能な時代となっている。このシンポジウムでは早くからゲノム情報を使って生物の適応進化の問題を考えてこられた研究者や、ゲノム情報を使った生態学的研究を進めておられる研究者にこれまでの成果を話して戴き、ゲノム時代の生態学の方向性について議論したい。

[S01-1] 生態ゲノミクス: 清水 健太郎(チューリッヒ大学)

[S01-2] 植物の自然集団を用いた適応的遺伝子の検出の試み 津村 義彦(森林総研)

[S01-3] DNAから見たシャモとナガナキドリの起源 五條堀 孝(国立遺伝学研究所)

[S01-4] 環境とゲノム 高畑 尚之(総研大・先導科学)

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