| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
企画集会 T15-1
島嶼における生物種数を決定する要因の解明は、生物学的興味にとどまらず、都市部に島状に存在する残存林や、屋上緑化などにより新規に創生した土地に成り立ちうる生態系の予測や、自然公園での保護区設定の目安として貢献しうる。
これまで伊豆諸島では,主に昆虫類を対象に種数面積関係や距離との関係が探られてきたが,統計的手法を用いた解析はほとんど行われてこなかった.
そこで、本研究では、伊豆諸島のハチ目とクモ目を用いて、種数を決める要因を明らかにするために、いくつかの環境要因をパラメーターとしてモデル選択を含む重回帰分析を行った。
その結果、種数を説明するパラメーターはハチ目とクモ目で異なり、ハチ目は本土からの距離が、クモ目は本土からの距離と島の面積が選択された。