| 要旨トップ | ESJ59 企画集会 一覧 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


企画集会 T15 -- 3月20日 15:00-17:00 F会場

枯死木をめぐる生物間相互作用

企画者: 深澤 遊(東北大), 山下 聡(森林総研)

枯死木は、森林生態系の中で巨大なバイオマスを占め、さまざまな生物によって食物・住み場所資源として利用されている。森林生態系の中で枯死木の存在が森林の動態や種多様性の維持に重要な役割をはたしていることは早くから指摘されている。しかしながら、枯死木をめぐる生物間相互作用網の構造はほとんど明らかにされておらず、枯死木をめぐる生物群集に関する理解は十分とはいえない。

本集会では、枯死木で繰り広げられる様々な生物間相互作用が、森林生態系の動態や多様性の維持にどのように関わっているのかについて考えてみたい。菌類をはじめ植物や昆虫・鳥類など幅広い分類群の生物を対象に行われた野外観察による研究成果を紹介する。

[T15-1] 枯死木の腐朽状態によって変化するコケ植物群集 井上 太樹(北大)

[T15-2] コケ類との生物間相互作用から見た倒木上の北方針葉樹種の更新動態 飯島 勇人(山梨県森林研)

[T15-3] 木材腐朽菌の材分解機能が倒木上の樹木実生・コケ・変形菌群集に与える影響 深澤 遊(東北大)

[T15-4] 木材腐朽菌と菌食性甲虫のネットワーク 山下 聡(森林総研)

[T15-5] 樹木腐朽と樹洞を巡る生物間相互作用:Nest-Webの構築に向けて 小高 信彦(森林総研)


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