| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
シンポジウム S04-1 (Lecture in Symposium/Workshop)
衛星観測というと、インターネット地図のような空中写真が有名であるが、他にもさまざまな種類のセンサが開発され、植生観測に活用されている。例えば近年では、空中写真を撮るようなセンサだけでなく、樹高を測るためのレーザー高度計や、大気中の二酸化炭素を測る分光計、熱帯域を頻繁に調べるために雲を透過して地表面を見ることができるマイクロ波レーダーなども多く活用されている。40年間も蓄積され続けているデータもあり、長期的な解析も可能となってきている。今後も国内外で多くの地球観測衛星の打ち上げが計画されており、衛星データの蓄積や多様化は一層進み、同時に、植生のリモートセンシングも新たな研究が開拓されていくと考えられる。本発表では、植生観測に用いられる衛星リモートセンシング技術の概要と、最近の解析事例を紹介する。また、国内外で進められている今後の衛星計画についても紹介する。