| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


シンポジウム S04-3 (Lecture in Symposium/Workshop)

植物機能のリモートセンシング ―細胞から植生へ,2次元から3次元へ―

大政謙次(東大)

植物は、種や器官によって異なる特徴ある3次元空間構造をもち、また、その機能は、環境との相互作用で、空間的に異なっている。蒸散や光合成、成長といった基本的な生命活動に関係する機能も、この空間的構造の影響を受ける。このため、植物計測の分野では、細胞レベルあるいは器官レベルの状態を、生育環境を破壊することなく、2次元、さらには3次元的に計測する手法の開発が行われてきた。航空機や人工衛星からの広域リモートセンシングでも、地球観測研究の発達によって、より多くの植物機能に関する情報を得るための研究が盛んに行われている。ここでは、筆者らが行ってきた可視・近赤外分光反射、熱赤外、クロロフィル蛍光、距離ライダーなどの画像計測・リモートセンシング研究について、細胞から植生へ、2次元から3次元への視点で簡単に紹介するとともに、リモートセンシングによって植物機能に関する情報を取得する際の幾つかの問題点について述べる。文献などの詳細については、下記のサイトを参照されたい。(研究論文)http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/joho/Omasa/papers2010311.html (著書・解説)http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/joho/Omasa/books20090123.html


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