| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
企画集会 T01-1 (Lecture in Symposium/Workshop)
世界はリズムに満ち溢れている。
心地よいと感じるビートと旋律、求愛の唄や神経刺激のパルス、あなたの細胞の中で時刻を刻んでいる時計、代謝によって空腹を覚えるフェイト、池の中で日々垂直運動するミジンコ、潮目を読んで溢れ出す大洋の卵たち、春になるとなんだかウキウキする気持ち、秋になるとリンリンと鳴く虫、数年に一度地上に現れるセミ、数十年に一度しか咲かない花、、、世界はリズムに満ち溢れている。
けれども、生命科学の探索の手が及んだリズムは、まだ1日を刻む時計とせいぜい季節を読む時計くらい。でもエコロジカルな世界はとてもさまざまなリズムに満ち溢れている。
生態学と生理学が、理論生物学をも巻き込んですぐにでも融合できる分野のひとつが、「リズム」である。今日の集会では、日頃必ずしもリズムを専門としていない人たちも含めて、大喜利よろしく「リズム」というお題を振ってみた。
生物が織りなす様々なリズムについて生態学者と生理学者について語っていただき、理論生物学者にはリズムどうしの相互作用に理論からの斬り込み方についてお話しいただく。
リズムに満ち溢れた新たな生態学の世界が見えることを期待して。
世界はリズムに満ち溢れている。