| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


企画集会 T22 -- 3月18日 9:30-11:30 D会場

植物社会学研究会-中間温帯をどうとらえるか-

企画者: 村上雄秀(IGES国際生態学セ), 鈴木伸一(東京農大・短期大学)

植物社会学は広島大学をはじめ、日本生態学会発足時から多くの研究者を輩出した分野であるが、「恣意的な群落分類学」、「植生の有機体論」などといった無理解からくる揶揄もあり、その理論と応用に関し現代において充分な理解、および学問的な進展に関する啓蒙がなされているとはいえない。この集会はその現時点における意義を明らかにする姿勢で実施している。

「中間温帯林」(鈴時 1961)はヤブツバキクラス域上限~ブナクラス域下限に相当する夏緑広葉樹林・常緑針葉樹林を指す。植生帯の移行域として今もなお取り上げられる事の多い「中間温帯」を題材に、組成と相観の整合性、そして地史的な観点からどのような位置づけや成因が考えられるかを明らかにする。この森林に関する国内の代表的な研究者を招いて話題提供をお願いし、議論を進めたい。中間温帯について、植物社会学的な理解の現時点での到達点とその課題について一定の整理が進むことを期待する。

[T22-1] 植生帯移行域の植物社会学的なケーススタディ  村上雄秀(IGES国際生態学セ)

[T22-2] ブナクラス域下部の植生をどうとらえるか?  鈴木伸一(東京農大・短期大学)

[T22-3] 中間温帯の成因と森林植物社会  野嵜玲児(神戸女学院大・人間科学)


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