| 要旨トップ | ESJ66 自由集会 一覧 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W07  3月15日 18:45-20:15 Room A

ゲノム情報を用いた絶滅危惧植物の状況評価と保全
Biological conservation of endangered plant species based on genomic information

井鷺裕司(京都大学大学院農学研究科), 牧野能士(東北大学大学院生命科学研究科), 津田吉晃(筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所), 陶山佳久(東北大学大学院農学研究科)
Yuji Isagi(Graduate School ooof Agruculure, Kyoto University), Takashi Makino(Graduate School of Life Sciences, Tohoku University), Yoshiaki Tsuda(Sugadaira Research Station, Mountain Science Center, University of Tsukuba), Yoshihisa Suyama(Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University)

 様々な生態系、分類群において生物多様性が危機にさらされている。日本には約7000種の維管束植物があるが、そのうちの3割が絶滅危惧種となっている。更に、野生個体が数百個体未満で危機的な状況にある絶滅危惧Ⅰ類にランクされる分類群は1000種を超えている。このような状況にある植物種のゲノム情報を解読することで、絶滅危惧種の現況や保全状況について、正確に理解すれば、これまでの方法よりも、より効果的かつ効率的な生物保全が行えると期待される。
 本集会では、主に種の保存法で指定されている国内希少野生動植物種を対象に、最新の解析技術を用いて、保全が困難な絶滅危惧種のゲノムに蓄積された有害遺伝子量や環境適応能力の評価、絶滅危惧種の歴史的な個体群動態、分類群同定、保全価値評価などを行う研究事例を紹介し、絶滅危惧種のより良い保全策の可能性について議論したい。

[W07-1]
希少種の保全価値評価と効果的な保全 井鷺裕司(京都大学)
Evaluation of conservation value and efficient conservation measure of rare species Yuji Isagi(Kyoto University)


日本生態学会