| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W18-1  (Workshop)

窓を持つ多肉植物の光コントロール戦略
Light control strategy of succulent plants with a transparent window

*植田忠伸, 田中秀典, 細川洋一(豊田中央研究所(株))
*Tadanobu Ueda, Hidenori Tanaka, Yoichi Hosokawa(TOYOTA CRDL, INC.)

窓を持つ多肉植物の光制御手法解明のために,フェネストラリア,ハオルチア,リトープスと比較対象のアロエについて,内部組織の観察,光透過性と光散乱性の定量評価を行った.ナノスーツ法によるSEM観察により内部組織形状を保ったままの観察を行うことができ,内部組織は密な多面体構造で構成されていること,リトープスのみ形状・サイズの異なる多面体が存在することが分かった.透過光強度と散乱光強度を平均細胞直径と比較した結果,リトープス以外は平均細胞直径に依存した.リトープスは内部組織形状を単一形状・サイズにしないことで散乱・透過特性を変え,他の窓を持つ植物とは異なる戦略をとっていると考えられる.


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