| 要旨トップ | ESJ66 自由集会 一覧 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W23  3月16日 18:45-20:15 Room F

道具としての形態測定学:共変動する形の解析法と実例
Morphometrics as a tool: analytical methods and examples of covarying shapes

高橋一男(岡山大学大学院環境生命科学研究科), 立田晴記(琉球大学)
Kazuo Takahashi(Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University), Haruki Tatsuta(University of the Ryukyus)

生物の体の各部位には、外的な環境変動に対してしばしば相関した発育応答を示す部位と、そうでない部位があることが知られている。このような、異なる体の部位間での発育過程でみられる相関は形態的統合(morphological integration)とも呼ばれており、生物の体は形態的に統合された発生モジュールがいくつか組み合わされたものとも考えられる。このような生物の形態的統合や、発生モジュール構造といった概念は、生物の発育可塑性や進化的制約とも深く関わる古典的な概念である一方、その解析法は形態測定学的解析の中でも先端的なトピックの1つであり、新たな手法の開発が続けられている。本集会では、形態的統合や発生モジュール構造の理解に,これまで形態測定学が果たして来た役割を概観するとともに,代表的な解析手法を紹介する。また、PLS解析を用いて形態的統合性について研究している演者を招き、一般的に用いられている解析手法の有用性とその限界について学ぶ機会を設ける。進化発生生物学を専門とされている研究者はもちろん,形態進化一般に興味を持たれている方々の来聴を大いに歓迎する.

コメンテーター:三中信宏(農研機構)

[W23-1]
複数形態部位の関連する変異パターンを調べる:解析の実例から学ぶ解析法の意味 西村欣也(北大院水産科学研究院)
Partial Least Square Analysis for covarying shapes: from a practical application to the comprehension of the analysis Kinya Nishimura(Hokkaido University)


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