| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
自由集会 W30-1 (Workshop)
これまでの多くの花生態学の研究は、昼行性の花粉媒介者に注目してきた。したがって、ガ類などの夜行性の花粉媒介者の研究は遅れている。多くの花が1日以上咲くことを考えれば、昼間の花粉媒介者だけではなく、夜間の花粉媒介者を観察することは重要だと考えられる。それにもかかわらず、夜間の観察が行われていない原因は、夜間観察が困難だと捉えられてきたからかもしれない。しかし、近年の観察技術の向上によって夜行性の花粉媒介者を観察することは容易になりつつある。本発表では、発表者がこれまで取り組んできた夜行性ガ類の観察手法を紹介する。また、発表者の研究によって明らかになってきた、これまで見過ごされてきた夜行性ガ類の花粉媒介様式を紹介する。