| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
自由集会 W30-3 (Workshop)
2016年から2018年にかけて、ボルネオ島マレーシア領サバ州にて、体重3㎏以上の大型果実食性動物3種(ビントロング、ボルネオテナガザル、オナガサイチョウ)の半着生イチジクの種子散布者としての有効性の評価を行った。半着生イチジクの種子は宿主となる木の樹上で発芽・生長する。また、樹上でも十分な水分を確保できる微環境に散布される必要がある。ボルネオテナガザルとオナガサイチョウは昼行性なので個体追跡により種子の散布環境を地上から目視により比較的容易に特定できるが、ビントロングは基本的に夜行性なので、ラジオテレメトリー発信機を装着して、夜間に個体追跡を行い、散布環境も夜間に特定する必要がある。本発表ではどのようにして夜間にこれらの調査を行ったのかを紹介する。