| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨 ESJ67 Abstract |
一般講演(口頭発表) D02-10 (Oral presentation)
哺乳類を対象に、被曝影響分析を行うための統計モデリングについて報告する。ヒトの病気のリスクを考える場合、空間線量などの非侵襲的な汚染度から推定出来ることが望ましい。なぜなら、ヒトの臓器を取りだして汚染度を測定することが難しいこと、特に、コントロールとして、病気でない人の臓器を取り出すことは倫理的な問題があるからである。哺乳類においても、すでにあるサンプルからリスクを推定できれば、新たな個体を採集しなくても良い。本発表では、簡単に測定できる空間線量などから、発ガンなどの病気のリスクを推定する解析手法を示すことで、ヒトや動物の避難計画などの政策決定に寄与することを目指す。さらに、汚染度が増加するにつれて発病が単純に増加するモデルだけでなく、汚染度が低い場合には増加しないが、ある程度のレベルに達すると発病が増加するモデル(閾値モデル)でも解析を行い、その結果を示す。