訪花昆虫は農作物を含めた多くの開花植物の送受粉を担っている。それらの訪花昆虫がどのような花を好むのかいまだによくわかっていない。そこで2018年につくば市の農研機構の圃場およびその周辺において訪花昆虫を採集した。まず昆虫と開花植物のネットワーク構造の評価を行った。その結果、訪花昆虫はランダムに花を訪れているわけではないことが示唆された。そこで昆虫による花の好みを明らかにするために、花の色や花筒長などの形態と訪花個体数との相関を調べた。その結果、ハチ目の科に応じて訪れる花の色等の形態に違いがみられた。得られた結果から、訪花昆虫の積極的な利用について考察する。