| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-293  (Poster presentation)

気候変動により春植物の開花は早まっているのか
Blooming time of herbaceous plants in spring getting earlier by climate change?

*今村彰生, 工藤慎悟(北海道教育大学)
*Akio IMAMURA, Shingo KUDO(HUE)

気候変動のなかでも冬季の温暖化に着目すると、春植物の開花フェノロジーへの顕著な影響が予想される。ソメイヨシノなどでは長期の開花データがあるが、林床性草本についての開花データの蓄積や温暖化の影響予測などは容易ではない。本研究では、早春開花の草本9種(カタクリ、エゾエンゴサク、アズマイチゲ、フクジュソウ、エゾノリュウキンカ、オオバナナノエンレイソウ、エンレイソウ、オオハナウド、オオヤマザクラ)について開花日を北海道中央部において2013年より2021年の開花について記録して、それらの一部で開花日が有意に早まっていることを捉えた。また各種の開花日と、毎正時の温度で計算した有効積算温度、解雪(積雪深ゼロ)の日との関係性を抽出することを試みた。その結果、解雪期が4月20日から3月末へと早まっており、解雪が早まると開花までの有効積算温度が低下することが示唆された。なかでもアズマイチゲでは、毎年2日ずつ開花が早まると示され、温暖化の影響が顕著に表れつつあることが示された。


日本生態学会