| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


シンポジウム S13-1  (Presentation in Symposium)

統合生物圏科学に向けたデジタルバイオスフェアの開発
Development of Digital Biosphere toward Integrated Biosphere Science

*伊藤昭彦(国立環境研究所)
*Akihiko ITO(NIES)

地球環境の激変を防止するには、生物圏機能を活用した対策は重要な役割を果たすと考えられる。広大で複雑な生物圏の機能や構造を定量的に把握し、環境変動への応答を予測するには生物圏の諸プロセスを精緻に再現するモデルが求められる。近年のデジタル技術の発展は、計算機内に現実の事象を再現することを可能にしつつあるが、そのための理解深化や技術開発を進める必要がある。学術変革領域「デジタルバイオスフェア:地球環境を守るための統合生物圏科学」では、高分解能な生物圏モデルを開発し、これまで以上に諸プロセスを詳細に扱うことで生物圏機能を用いた対策立案に貢献することを目指している。本講演では、シンポジウムの導入として本領域の概容や新規性を紹介するとともに、開発を目指す生物圏モデルの概容を示す。


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