| 要旨トップ | ESJ69 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨 ESJ69 Abstract |
シンポジウム S13 3月18日 9:00-12:00 Room D, 現地開催/ライブ配信あり/見逃し配信対応
地球環境激変を緩和するため、森林や海洋などの生物圏がもつ温室効果ガス削減やバイオマス供給などの機能向上を図る、新しい科学領域「統合生物圏科学」を創出するための研究プロジェクト(学術変革A、2021-2025)を今年度より開始しました。分子生物学から地球科学にわたり分野と空間スケールを縦断して、生物圏機能のメカニズムに関する統合的な理解を促進し、地球スケールでの予測能力を高めることが目的です。CO2固定やバイオマス供給などの機能を強化する方策を示し、地球環境激変の防止に貢献することが期待されます。
このプロジェクトには3つの柱となる分野があり、それぞれの内容は(A) 生物圏機能や環境応答に関するメカニズムの解明、(B) 生物圏機能の把握と最適化、そして (C) 超高分解能で生物圏機能をシミュレートするモデル「デジタルバイオスフェア」の開発と緩和策の検討、です。これらを7つの計画研究と約20(予定)の公募研究で実施し、生態学だけでなく関連する様々な分野からの参加者を得て、多様な視点から統合生物圏科学を創出し、盛り上げていきたいと考えています。このシンポジウムでは、計画研究の概要について紹介するともに、統合生物圏科学の創出に向けて、自由闊達な意見交換をしたいと思います。
コメンテーター:矢原徹一(福岡市科学館)
[S13-1]
統合生物圏科学に向けたデジタルバイオスフェアの開発
Development of Digital Biosphere toward Integrated Biosphere Science
[S13-2]
森林の炭素貯留速度決定機構の理解に向けて
Towards understanding of factors determining forest carbon sequestration rates.
[S13-3]
微生物群集の構造と機能を結びつける
Linking the structure and function of microbial community
[S13-4]
森林機能に関わるゲノム・形質・生態の統合アプローチ
An integrated approach to study forest functions from genomics to ecosystems
[S13-5]
気候変動時代の森林機能を追う
Chase the forest function in the climate change era
[S13-6]
リモートセンシング技術による森林と沿岸海洋生態系の構造と機能の広域観測
Remote sensing of forest and coastal ecosystem structure and functions
[S13-7]
地球システムモデルで生態系の環境応答を調べる
Discovering the ecosystem response to environmental change by Earth System Model