| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


シンポジウム S22-5  (Presentation in Symposium)

熱帯林の保全・再生事業におけるデータ利用
How are ecological data used in forest conservation and restoration projects?

*浦口あや(CIジャパン)
*Aya URAGUCHI(CI Japan)

気候変動緩和の重要性が広く認識されるなか、森林の減少を抑制し、森林の再生を促進する取り組みが活発化している。私たちの団体(国際NGOコンサベーション・インターナショナル)は、開発途上国における自然環境の保全に取り組んでおり、熱帯林の保全・再生にも長年力を入れてきた。近年は炭素クレジット制度を活用する例が増えており、そのような事業では、二酸化炭素排出削減量の定量化とそのための観測が不可欠である。それに対し、森林保全・再生の効果として期待される生物多様性面での変化の観測は、社会からの要求が小さく、資金が不足する現状においては優先度を下げざるを得ない。発表では、そのような背景の中で、実際に熱帯林保全事業で利用されているデータについて紹介する。


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