| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


シンポジウム S26-5  (Presentation in Symposium)

茨城県守谷市におけるグリーンインフラ×スマートシティの取組み
Initiatives for green infrastructure×smart city in Moriya City, Ibaraki prefecture

*白土智子(福山コンサルタント)
*Satoko SHIRATSUCHI(Fukuyama consul. Co., Ltd.)

茨城県守谷市は、東京都心まで30分の立地にありながら、豊かな緑と水に恵まれ、心地よい農村景観が残る都市である。そこで守谷市は、(株)福山コンサルタントと2017年11月に「グリーンインフラに関する官民包括連携協定」を締結し、グリーンインフラを市域に戦略的に導入し、持続可能な都市成長を果たすことを目指して『守谷版グリーンインフラ』の取り組みを推進している。
さらに、グリーンインフラの導入と共にICTツールの活用、スマートシティ化を同時に推進しており、国土交通省所管の「スマートシティ重点事業化推進プロジェクト」にも選定されている。その取り組みの一環で、市民協働でのグリーンインフラを活用したまちづくりとスマートシティ化の推進を目指し、「オープンスペース活用促進のためのICTの活用」、「市民協働型プラットフォームの構築」等を推進している。
2021年には、「オープンスペース活用促進のためのICTの活用」の一環として、市内の公共緑地空間の質・利用者の満足度の向上を目指した「ロボットによる緑地管理実験」や、市内緑地(公園等)の快適性の見える化による「リアルタイム快適グリーマップの構築」を行った。
さらに、市民協働型プラットフォームの構築に向けて、市民による樹木調査・樹木管理を実施するためのWEBアプリを構築し、市民による管理試行のための調査イベント「市民参加グリーンインフラマップ(樹木調査見守り隊)」を実施した。また、AIによる種判別が可能ないきものコレクションアプリ“バイオーム”と連動し、守谷市の自然資本を活用した市民のQOL向上効果等を狙った市民参加型の生き物調査イベント「AI Moriya いきもの調査隊」を開催した。
本報告では、上記の取組内容の概要や、各取り組みへの市民参加を促進する仕掛け、グリーンインフラ×スマートシティのまちづくりの今後の展望について報告したい。


日本生態学会