| 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨 ESJ69 Abstract |
自由集会 W17-4 (Workshop)
大学緑地に関する大学や学生、地域の人による認識は様々である。そして、都市近郊に位置する大学の緑地には、貴重な生物多様性保全機能を有する緑地が少なくない。
大学緑地の戦略的活用による保全には、ネットワークの構築が重要である。その背景には、大学を取り巻く環境が変化し、大学に期待される内容も変化し、ステークホルダーの構成が変化していることが挙げられる。これまでは、大学の教職員と学生から構成される大学像とはことなり、地域連携や産学連携、リカレント教育の場として、様々や役割が社会から期待されている。
このような背景と合わせて、大学緑地保全には、文部科学省がすすめる「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」の取り組みが追い風となっている。この枠組みの中で、大学緑地は、キャンパスの二酸化炭素の吸収の場として、カーボンニュートラルへ貢献が期待されされている。
本発表では、明星大学で発表者がすすめる「みどりのキャンパスプロジェクト」について紹介する。 明星大学は9学部が多摩丘陵に位置する日野市にあるキャンパスに集まる総合大学である。この強味を活かして、複数の学部や学生団体とのネットワークを構築し、大学の緑地を活用する取り組みについて紹介する。