| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第70回全国大会 (2023年3月、仙台) 講演要旨
ESJ70 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-36  (Poster presentation)

コダカラソウの光環境の違いによるアントシアニン生成の観察【A】
Observation of anthocyanin production in Kalanchoe creanta in different light environments.【A】

*岩崎翼(埼玉県立春日部高校)
*Tsubasa IWASAKI(Kasukabe High School)

 コダカラソウ(学名:Kalanchoe creanta×daigremontianum)は、主に熱帯地域に分布しており、乾燥に強く、寒さに弱い植物である。肥料をあまり必要とせず、日当たりのよい場所での生育に適している。
 コダカラソウは、光呼吸や光阻害を防ぐためアントシアニンを生成し、葉を変色させる。このことに興味を持ち、光環境の違いによる葉の変色を調べた。
 生育環境の光源を白色LEDライトのみ、UVLEDライトのみの環境を作りコダカラソウを育てた。結果、白色LEDライトの環境においてより葉を変色させた。それぞれの環境の照度を測ると、白色LEDライトのほうが照度が高いことがわかった。
 次に、光源を変更し、より強い光環境において生育を観察した。結果、照度が高い環境下において、より葉の変色が進むことが確認された。
 よって、より高い照度の光によってアントシアニンの生成が促進するのではと考えた。


日本生態学会