いま、企業・金融機関を中心に生物多様性に配慮した経営・事業活動を求められている。その背景にあるもの、環境省としての課題認識、取組の考え方、検討の状況等について報告する。報告には、要旨執筆（２月20日）時点でパブリックコメント中であり、今年度末を目指して改定予定の「生物多様性国家戦略案」についてや、同じく今年度末の改訂を目指してパブリックコメント中の「生物多様性民間参画ガイドライン」についての説明も含む。また、企業・金融機関による情報開示及びそれを促進するための政策、並びに“ネイチャーポジティブ”の考え方に関するCOP15における議論について、COP15に交渉官として参加した立場から報告する。これらを通じ、生態学を研究される方々のご協力をいただきたいと環境省が考えている点について発表する。