| 要旨トップ | ESJ70 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第70回全国大会 (2023年3月、仙台) 講演要旨 ESJ70 Abstract |
シンポジウム S04 3月19日 13:00-16:00 Room D
2019年のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)では生物多様性の損失が、深刻度の高いグローバルリスクの第3位に位置付けられ、非常に大きな経済上のリスクとして認識された。そこでは、気候変動対策における気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Taskforce on Climate-related Financial Disclosures)に続き、生物多様性保全をめざし資金の流れをネイチャーポジティブに移行させる「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD: Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)が発案された。現在、TNFDの枠組みや構築に関しては国際的に議論が進められており、2023 年 9 月に最終的な提言が発表される予定である。
本シンポジウムでは、現在国際的に議論されているTNFDの枠組みや、ヨーロッパが中心となって議論されている生物多様性指標や評価方法に関する最新の情報をご紹介いただくとともに、民間企業、NPO、省庁、研究者など様々な立場からみたTNFDについてお話いただき、今後生態学者が地球規模での生物多様性保全の取り組みにどう貢献していけるかについて学び、考える機会をつくることを目的とする。
[S04-1]
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)のβ版枠組み開発の最新状況
The latest status of beta-framework development of TNFD (Taskforce on Nature-related Financial Disclosures
[S04-2]
Exploring the potential of standardized measurement and reporting to guide business to a nature-positive world: Focus on the Align projec
[S04-3]
生物多様性情報開示の推進に関する環境省の取組と生態学者の方々への期待
The Ministry of the Environment's Efforts to Promote Biodiversity Information Disclosure and Expectations for Ecologists
[S04-4]
企業と生態学者の知識ギャップをどう埋めるか?
How to fill knowledge gaps between companies and ecologists?
[S04-5]
地域、自治体、民間企業における生物多様性への関与の予測-ブルーカーボンの事例-
Future biodiversity involvement of communities, municipalities, and private companies as inferred from the Blue Carbon initiative