| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


シンポジウム S19-5  (Presentation in Symposium)

配偶体と胞子体が混在する集団におけるFst【O】
Fst in a haploid-diploid population【O】

*別所和博(埼玉医科大学), Sarah P. OTTO(UBC)
*Kazuhiro BESSHO(Saitama Medical Univ.), Sarah P. OTTO(UBC)

繁殖に伴い、集団に異なるゲノムセット数で特徴づけられる個体が混在するシステムを我々は「倍数性構造(ploidy-structured population)」と名付けた(Bessho and Otto 2022, TPB)。本研究では、この倍数性構造を示す生物の代表例として、haploidの配偶体とdiploidの胞子体が世代交代をする大型藻類を取り上げる。この倍数性構造集団(haploid-diploid集団)は、あたかもhaploid配偶体からなる「パッチ」とdiploid胞子体からなる「パッチ」が接続されており、有性生殖により遺伝子がパッチ間を「移住」する、と捉えることができる。以上を踏まえ、我々はhaploid-diploid集団についてのコアレッセントモデルを解析することで、有性生殖の程度を反映するFst的な統計量を定義した。発表ではこの統計量を使うことで、倍数性構造を示す生物の繁殖システムを捉えることができるのか?という問題について無限アリルモデルを用いたシミュレーションから明らかになったことを報告する。


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