| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(口頭発表) I02-11  (Oral presentation)

ハナノキ林の更新現場を捉える: ハナノキの起源を求めて
The scene of real regeneration site of Acer pycnanthum

*広木詔三(名古屋大学)
*Shouzo HIOKI(Nagoya University)

東海丘陵要素の代表的植物の一種であるハナノキは周伊勢湾地域の砂礫層地帯にも生育するが、ハナノキの起源は中部地方に広く分布する花崗岩地帯であると考えられる。ハナノキの実生はきわめて陽樹的であり、林内で実生を見ることは困難である。このたび、長野県の下伊那地方の谷間で、ハナノキの更新している現場を捉えた。花崗岩地の河川の最上流域は傾斜が緩く、侵食作用が弱い。泥土の堆積した沼地では大きなギャップが形成され、そこではハナノキの若木が生じ、ハナノキの更新が進んでいる。高木性で陽樹であるハナノキはこのような花崗岩地域の河川上流域で誕生したと推測しうる。


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