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一般講演 F1-11
ツヤヒメサスライアリ(Aenictus laeviceps)は東南アジアに生息するアリスペシャリスト捕食者であり、その活発な捕食活動からアリの群集構造・動態に強く影響を与えていると考えられてきた。しかし、これまでその生態についてさえほとんどわかっていない。アリ群集に対する影響を定量化するためには、まずコロニー数を推定することが必要である。しかし、移動性の高さ、活動期と静止期があることなどからこれまでコロニー数を推定することは困難であった。そこで、マイクロサテライトマーカーを用いたコロニー数推定法を開発した。本講演では、その方法を用いてマレーシアランビル国立公園でのツヤヒメサスライアリのコロニー数推定の結果について述べる。併せてコロニーの移動距離・範囲、および食性なども報告する予定です。