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一般講演 G1-01
道路の法面など、緑化が求められている場所での追跡調査結果の一部を発表する。基盤工法はジオファイバー工法と根っこチップ工法である。北海道東部2地点、関東1地点、中部2地点、近畿1地点を追跡調査区とし、1997−2006年の間調査した。再生植物群落に注文が付けられていたので、初期再生目標の植物群落を最初に設定した。追跡調査は方形区の追跡である。調査は簡便に行なったが、量(植被)と質(種数)は解析に耐えられるようにしておいた。結果は、1)初期再生群落に到達するまでの時間は立地や工法で異なっていた。緩やかな回復を認めてくれたところでのほうが最終的に種数が多かった。2)工法のうち、初期に導入する種子、苗木、表土の調整が再生植生の構造を決める上できわめて重要であることが判明した。3)埋土種子に期待して、植生を回復するためには、基盤工事が不可欠で、今回の工法はその推薦される1方法である。以上について、実際の技術の紹介や今後の展望を議論する。