| 要旨トップ | ESJ54 一般講演一覧 | | 日本生態学会全国大会 ESJ54 講演要旨 |
一般講演 P3-252
亜高山帯針葉樹種6種(ハイマツ、オオシラビソ、シラビソ、コメツガ、カラマツ、トウヒ)の分布温度領域について算定した。分布データは林(1951、1952、1954)を用い、温度については重回帰式を気象データを用いて算出した。
山頂の気温と各種の分布上限温度との関係は、ハイマツを除く5種は一定の温度になると頭打ちになった。分布下限温度はいずれの種も山頂高度との関係はみられなかった。山頂高度毎(2800m、2800〜2500m、2500〜2000m)にクラスを分け、各種の分布傾向をみた。いずれの山頂高度のクラスにおいてもハイマツは他5種よりも上部に分布がみられた。また、コメツガ、カラマツ、トウヒの分布上限はハイマツの分布下限と差がみられなかった(Steel Dwass test)。