| 要旨トップ | ESJ54 シンポ等一覧 | 日本生態学会全国大会 ESJ54 講演要旨


公募シンポジウム S06

希少樹種の現状と保全

企画者:金指あや子(森林総研) 八坂通泰(北海道林試)、鈴木和次郎(森林総研)

 希少樹種のそれぞれの地域集団において健全な次世代を確保するためには、遺伝的劣化を防止する集団間交配の可能性や、次世代の遺伝的多様性を維持する林分配置などを検討するととともに,湿地など特殊な生育地に分布し,特有の生活史特性をもつ希少樹種の更新サイトの創出や復元のための技術開発を行なう必要がある。特に希少樹種が生育する森林において,生育環境の変化に伴って光環境が悪化している周辺林分の伐開や地表面の刈り払い,掻き起こしなどによる更新サイトの創出や復元などの森林管理の技術開発が求められている。希少樹種の保全のための技術指針をより有効なものとするため、さまざまな希少樹種の保全管理研究で得られたこれまでの成果をもとに、希少樹種の保全上の問題点と今後の課題について討議する。

コメンテーター:河野昭一(京都大学名誉教授)

日本生態学会