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公募シンポジウム S11

高山・亜高山帯における生物集団の維持機構―遺伝子流動という視点から―

企画者:亀山慶晃 (北大・地球環境), 平尾 章 (北大・地球環境), 河田雅圭 (東北大・生命科学)

生物集団は個体から個体へと遺伝子が受け継がれることによって維持されている。このような遺伝子の動き、即ち遺伝子流動は、生育環境の時空間変動や生物間相互作用、各々の種の生活史特性によって大きく変化する。では、厳しい環境条件と明瞭な季節性、空間的な不均質性によって特徴付けられる高山・亜高山生態系において、生物集団はどのように維持されているのだろうか?本シンポジウムでは、時間的側面として植物の開花フェノロジーやポリネータ活性、埋土種子といった数ヶ月〜数年単位の現象から、数千年にわたる集団の歴史までを議論する。また、空間的側面としては様々なスケールの水平距離に加え、土壌中の埋土種子や標高差の影響について取り扱う。生物の繁殖様式や生物間相互作用、集団の環境応答について、遺伝子流動という視点から幅広く議論したい。

趣旨説明:河田雅圭 (東北大・生命科学)

コメンテータ:鷲谷いづみ (東大・農学生命科学), 曽田貞滋 (京大・理学研究科)

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