エコロジー講座7 里山のこれまでとこれから(PDF版)
本書は、里山を保全・再生していくために必要な知識を、多くの方々と共有しておきたいとの思いから作成されました。第1章では、里山景観がどのように維持されてきたのか、また、どのように変容してきているのかを整理し、各地で始まっている里山再生の取り組みについて紹介します。第2章では、里山の資源を利用するために、それぞれの地域で醸成されてきた知恵や文化の多様性について解説します。里山を保全・再生するということは、地域の文化を将来につないでいくことでもあるのです。第3・4章では、里山を再生していく上での目標設定のあり方について、生態学的な側面から解説します。第3章では、里山の主要構成要素の一つである萌芽林をとりあげ、森林の状態を診断しながら再生の方法を考えていくための基礎的な知識を提供します。第4章では、里山に生息するチョウ類をとりあげ、それらを指標として植生管理のあり方を検討していくための道筋について解説します。第5章では、阿蘇の草原を守るために展開されている協働の取り組みを紹介し、里山と社会との新しい関係の築き方について考えます。
本書をとおして、里山再生に向けた生態学的な道筋、里山を活用していくための知恵、人のつながりの重要性を理解していただければと思います。そして、一人でも多くの人が、一つでも多くの団体が、身近な里山の保全・再生に取り組んでいこうとする気持ちを持っていただけるようになることを願っています。
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- 「目次」(0.6MB)
- 「はじめに」中越信和 著(1.7MB)
- 「里山の今とこれから」鎌田磨人 著(3.3MB)
- 「里山の分か多様性を守るために」深町加津枝 著(3.8MB)
- 「林の再生能力を活かす」伊藤哲 著(2.9MB)
- 「チョウたちと守る里山」石井実 著(3.9MB)
- 「草の里山」と生きる」高橋佳孝 著(2.5MB)
- 「コラム・景観」鎌田磨人 著(2.0MB)
- 「コラム・絶滅危惧植物からみた里山」白川勝信 著(1.9MB)