| 要旨トップ | ESJ58 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨 |
シンポジウム S04 -- 3月9日 9:00-12:00 G 会場
寄生虫学という言葉から連想されるのは、寄生虫病の予防や治療、そしてその撲滅に関する学問である。しかし近年、寄生虫を用いた進化生態学的な研究に大きな注目が集まり始めている。その理由の一つは、宿主に生息環境の大部分を依存する寄生虫の性質が進化生態学の問題を解くための優れた実験系を提供してくれるからである。また最近の研究により、寄生虫の感染が宿主の生態に大きな影響を与えることも明らかになってきた。本シンポジウムでは、生態・食物連鎖・外来種問題・共進化など様々な視点から寄生虫生態学を紹介し、その可能性について広く議論したい。
[S04-1] Role of parasites in biological invasions
[S04-2] 外来魚・外来寄生虫:今,水界で何が起きているのか?
[S04-3] 生態系の中の寄生者:渓畔生態系においてハリガネムシ類が駆動するエネルギー流
[S04-4] Predation intensity by birds affects parasite prevalence in intertidal crabs
[S04-5] 琵琶湖固有カワニナ類の遺伝的分化と吸虫感染耐性
[S04-6] パナマ地峡の形成による潮間帯巻貝と寄生虫の多様化