| 要旨トップ | ESJ58 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨 |
シンポジウム S10 -- 3月10日 9:00-12:00 G 会場
「生理学を武器にして動物生態学をおもしろくできないだろうか?」
企画者:宮竹貴久 (岡山大)・岸田治(北大)
概要: 近年、動物生態学は分子遺伝学の技術を取り入れて新しい展開を見せている。しかし、生態学の基本構成をなす生物個体と遺伝子の間には、生理学という大きな学問領域があり、行動生態学ではあえてここに目を向けずに学問発展がなされてきた。そもそも生理学って生態学の役に立つのだろうか? 本シンポジウムでは、生理学から動物の行動や生態を考えている研究者と、生態・行動学から生理学にも興味を持っている研究者の間で興味を共有し合える機会を作りたい。そして生態学と生理学の間に介在するギャップを見つめなおし、逆に、いかにすれば生理学者と手を取り合って動物生態学を今以上におもしろくできるだろうか? 考えてみたい。
講演:
趣旨説明 宮竹貴久 (岡大・環境)
コオロギの闘争行動と順位形成:神経生理学から行動学へ 青沼仁志(北大・電子研)
パーソナリティーの生理と生態学的基盤:昆虫の死にまねをモデルとして 宮竹貴久(岡大・環境)
サンショウウオとオタマジャクシ:表現型可塑性と生理学から群集へ 岸田 治(北大・FSセンター)
成長のメカニズムからサケ科魚類の生活史多型と資源管理を考える 清水宗敬(北大・水産)
コメンテーター 松島俊也
総合討論
[S10-1] コオロギの闘争行動と順位形成:神経生理学から行動学へ
[S10-2] パーソナリティーの生理と生態学的基盤:昆虫の死にまねをモデルとして
[S10-3] サンショウウオとオタマジャクシ:表現型可塑性と生理学から群集へ
[S10-4] 成長のメカニズムからサケ科魚類の生活史多型と資源管理を考える